株式会社豆蔵

お客様事例: 損保ジャパン様の攻めの DX 実現に貢献!

アーキテクチャ構築と技術者教育のタッグで超大規模開発を牽引!!

損害保険ジャパン株式会社様(以降、損保ジャパン様)は新商品や商品改定など長年に渡る様々なニーズへの対応の結果、複雑肥大化した基幹システムが抱える問題を解消するため、システムを全面的に刷新することを決断された。この基幹刷新プロジェクトの特徴は次のとおりだ。

  • メインフレーム/COBOLで構築された現行基幹システムのオープンプラットフォームでの再構築
  • Javaを用いたスクラッチによる基幹システムの再構築
  • JavaEEを中核としたアプリケーション基盤の利用
  • 国内外を問わず大手開発ベンダーが複数参画するマルチベンダー開発
  • 数年に渡る工期とピーク時最大開発要員数が2,000人強となる国内屈指の超大規模システム開発


基幹システムを刷新するにあたり損保ジャパン様は株式会社日立製作所との合弁により既存システムの開発を行うシステム子会社とは別に基幹システムの再構築に特化したSOMPOシステムイノベーションズ株式会社(以降、SSI様)を設立。基幹システムの再構築プロジェクトはSSI様により『未来革新プロジェクト』とし2015年から開始され現在(2020年6月)は1期カットオーバーに向け佳境を迎えている。

豆蔵はこのプロジェクトのアプリケーション基盤となるアプリケーションアーキテクチャの構築とそのアーキテクチャ上でアプリケーション開発を行うエンジニアに対する技術者教育の主に2つの支援を中心に行ってきた。今回はこのプロジェクトに対するアーキテクチャ構築と技術者教育という一見異なる2つの側面に対する豆蔵の活動/支援内容を事例として紹介する。

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取締役専務執行役員 浦川伸一様
からのメッセージ

損保ジャパンの浦川です。プロジェクト責任者として一言お伝え申し上げます。

2021年3月、いよいよ数年がかりで取り組んできた基幹刷新プロジェクトの本稼働を迎えることとなりました。今回の難事業を改めて振り返りまして、弊社I T子会社を含むI T部門において、顕著な変化が二点ありました。

まず一点目は、弊社社員の技術力、プロジェクト遂行力が格段に向上し、独り立ちできたという点。
長らく保守中心、ベンダー依存が続いたため、大規模な新規開発プロジェクトを自ら遂行するには、多くの苦難がありました。豆蔵様には、アーキテクチャ、そして社員教育、この弊社技術力向上の要の2施策で中核となり、弊社社員を支えて頂きました。現場目線でのアーキテクチャ設計と、技術研修を両軸で遂行できる企業は稀だと思っています。作成いただいた研修資料を拝見しましたが、JavaEE7を保険アプリケーションの特性を理解した上で利用方法について具体例を交えて記載してあり、感動いたしました。

二点目は、当初社内でも反対意見があった最新オープン技術を基幹システムに全面採用したのですが、その方針が正しかったと確信できた点。
特に、アプリケーションフレームワークとして採用したJavaEE7は、日本で本格採用している企業は稀で、日本人技術者も多くはありませんでした。豆蔵様は先進的な技術力で弊社のニーズを把握し、アーキテクチャレビュー、その知見を生かした弊社社員教育の両面で、プロジェクトメンバーの確実な技術力向上に高い貢献をいただきました。

今回のアーキテクチャは、Cloud Nativeとの親和性が非常に高いため、S O Rに相当する基幹システムながら、攻めのDXの中核とすることができる、柔軟性に富んだインフラを手に入れることができました。ブレのない設計思想でサポートいただいた豆蔵様のご支援の賜物と考えております。

損害保険ジャパン株式会社 取締役専務執行役員CIO 浦川伸一